国民年金と厚生年金の違い|将来の受給額を比較シミュレーション

この記事でわかること

  • 国民年金と厚生年金の仕組みの違い
  • 会社員が受け取れる年金の2階建て構造
  • 月収別の将来受給額の試算
  • 会社員と自営業者の年金受給額の差

国民年金と厚生年金の違い

日本の公的年金制度は「2階建て」の構造になっています。1階部分が「国民年金(基礎年金)」、2階部分が「厚生年金」です。会社員は両方に加入するのに対し、自営業者や無職の方は1階の国民年金のみに加入します。

国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する義務があります。2025年度の保険料は月16,980円(定額)です。厚生年金は会社員・公務員が国民年金に上乗せで加入する年金で、保険料は標準報酬月額×18.3%(本人・会社折半でそれぞれ9.15%)です。

受給額の仕組み

国民年金の老齢基礎年金(満額)は2025年度時点で年約816,000円(月約68,000円)が目安です。40年間(480か月)フルで加入した場合の満額であり、加入期間が短いと比例して減額されます。厚生年金の受給額は加入期間と標準報酬月額の平均によって変わります。報酬が高く・加入期間が長いほど受給額が増える仕組みです。

年金の種類 加入対象 保険料(2025年度) 受給額の決まり方
国民年金(基礎年金) 20〜60歳全員 月16,980円(定額) 加入期間による(最大月約68,000円)
厚生年金 会社員・公務員 標準報酬月額×9.15% 加入期間×平均報酬月額

※上記はあくまで目安・参考値です。実際の受給額は日本年金機構のねんきんネットでご確認ください。

月収別の将来受給額シミュレーション

厚生年金の受給額は「平均標準報酬月額×5.481÷1000×加入月数」で概算できます(報酬比例部分)。以下は40年間(480か月)加入した場合の目安です。

月収(標準報酬月額) 厚生年金(報酬比例・月額目安) 基礎年金込みの月額合計目安
20万円(13等級) 約52,698円 約120,698円
30万円(19等級) 約79,046円 約147,046円
40万円(24等級) 約105,395円 約173,395円
50万円(27等級) 約131,744円 約199,744円

※上記はあくまで目安・参考値です。実際の受給額は加入期間・物価スライドなどによって変わります。

月収30万円で40年間勤め上げた場合、厚生年金+基礎年金で月約14.7万円(目安)が受け取れる計算です。これに対し自営業者(国民年金のみ)の受取額は最大月約6.8万円にとどまります。会社員として厚生年金に加入し続けることの老後メリットは非常に大きいです。

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厚生年金に加入する会社員のメリット

会社員が厚生年金に加入することには、老後の受給額以外にもメリットがあります。

障害厚生年金:病気やケガで障害が残った場合、国民年金の障害基礎年金に加えて障害厚生年金が支給されます。自営業者より保障が手厚くなります。

遺族厚生年金:在職中や退職後に死亡した場合、遺族(配偶者・子など)に遺族厚生年金が支給されます。遺族基礎年金に上乗せされる形で給付されます。

保険料の会社負担:厚生年金保険料の半分(9.15%)は会社が負担しています。自営業者の場合は国民年金保険料(月16,980円)の全額を自分で払う必要があります。

月収30万円の場合、会社が負担する厚生年金保険料は年間約33万円になります(目安・参考値)。この「見えない給与」も含めて会社員の社会保障の総コストを考えることが重要です。

まとめ

  • 国民年金(基礎年金)は全員加入の定額制。2025年度の満額は月約68,000円(目安)
  • 厚生年金は会社員の上乗せ年金で、報酬と加入期間に比例して受給額が変わる
  • 月収30万円・40年加入で厚生年金+基礎年金の月受給額は約14.7万円が目安
  • 自営業者(国民年金のみ)と比較すると老後の保障に大きな差がある

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本記事は情報提供を目的としており、税務・法律上のアドバイスではありません。実際の受給額は日本年金機構のねんきんネット等でご確認ください。

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